てれてれ日記

子育て、日々のライフハック?的な内容です。

2022年春のウクライナ侵攻とわたしの日常

2020年春にパンデミックが発生した際、下記の投稿に世の中の状況と自分の状況をメモしておきたくて、一気に書いた。

コロナ 時系列での感染者数の推移とわたしの日常の変化 - てれてれ日記

 

今日はもう一つ起こってしまった「非日常」であるウクライナ侵攻について、自分の日常と交えてメモしておきたいと思う。コロナのように自分の日常を大きく変えてはいないが、脳内は大きく変わったので。

 

侵攻以前のウクライナに関する自分の認識について

ー1986年にソ連領だったウクライナチェルノブイリ原発事故

ー2004年 ウクライナの大統領が毒を盛られてひどい人相になる

ー2014年にマレーシア航空機が突然撃墜され、ロシア軍関与か(昨年末終身刑求刑に)

(その前年マレーシア航空はもう一機別場所で行方不明になったのでよけいに話題に)

 

 

と、自分の認識は相当お粗末だった。そもそも上記ニュースの背景、なぜ大統領が毒を盛られるような事態になるのか、2014年にロシアとウクライナが戦闘状態にあったのか(Business Insider【緊迫化するウクライナ情勢、これまでの経緯は?】参照)も理解していなかった。

 

ではここから時系列のニュースと自分の日常について。

 

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2021年11月~12月頃

10万人規模のロシア軍が国境に集結しているとの情報。

ウクライナ国境再び緊張 米、ロシアの侵攻警戒(11月11日)

欧米5カ国首脳、ロシアにウクライナ情勢の緊張緩和求める 侵攻の懸念(12月7日)

プーチン氏、制裁発動なら米と「関係断絶」も ウクライナ情勢で米ロ電話会談(12月31日)

 

ー>日本のニュースの取り扱いは大きくなく、私の脳内をこの件が占めることはなかった。子供のクラブ活動のサポートが増え、年末進行の断捨離やクリスマス準備、友人をきっかけに再開した中国語学習、通院等日常に追われていた。

むしろニュースで記憶に残っていたのは、神田沙也加さんの転落死、中国女子テニス選手の告発とその後、森友学園問題で自殺された赤木さんの訴えを国が認諾した件(それぞれ重い話ではあるが)だった。

 

2022年1月上旬

アメリカやNATO側が「絶対侵攻しようとしてる!!やったら制裁する!!」と叫び続け、ロシアは「軍事演習やいうてるやろ!煽ってるのはそっちやろ!!」と切れ返す様相に。連日ニュースで取り上げるようになる。

ロシア、ウクライナへ「侵攻する意図はない」と 米ロ高官が協議(1月11日)

 

米「ロシアが偽装工作計画」 ウクライナ侵攻の口実か: 日本経済新聞(1月15日)

 

ーー>再び「オミクロン株感染拡大」が始まり、私の日常は引き続きコロナに影響されていた。子供を旅行に行かせるか迷ったり、正月の集まりをしたものの家族単位にテーブルを分けたり。ニュースやテレビで観たものとしてはマックのポテトS販売停止、春高バレーの男子決勝等が記憶に。つまりまだウクライナ関連は遠い世界のこと。

 

2022年1月下旬

アメリカが大使館員に退避命令、日本大使館も同様の措置に動く。このあたりからようやく自分でも理解しようと関連記事を読み始めた。

米、ウクライナ駐在の大使館員家族に退避命令-ロシア軍事脅威で - Bloomberg(1月23日)

一方ゼレンスキー大統領が侵攻を否定、国民に冷静さを求める。あれれ?

ウクライナ、ロシア再侵攻説の否定に躍起 米に同意せず: 日本経済新聞(1月26日)

 

ドイツがこの状況でヘルメット5000個をウクライナに送ったことで失望される

(ドイツは敗戦国として&ガス供給をロシアに依存している国として慎重だった)

独、ウクライナにヘルメット5000個供与 内外から批判や失望 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News(1月27日)

 

ーー>自分の関心事は子供の英検や家族旅行、その頃はまっていた点心料理など。ニュースに関しては、「こんな状況で北京オリンピックやるのか?」だった。

またこの頃オデッサに住む方のブログを読み始め、ニュースと現場の間で家族にとって安全と幸福のバランスを取ろうと腐心される様子を追うようになる。

ロシアに侵略されてるウクライナに住んでる日本人の日常と心情 | 何丘ブログ

 

2022年2月上旬

巷はもう「侵攻するのか、しないのか」というニュース一色・・いや「続いて、北京オリンピックです(ニッコリ)」の二色である。(コロナは既に天気予報と同じ枠)

北京オリンピックの直前にプーチン大統領習近平氏と会談。うわー絶対なんか握ったやろとは思ったが、現在の状況は想像の外だった。

中ロ首脳が2年ぶり直接会談、「NATO拡大に反対」で一致 対欧米で結束誇示 - BBCニュース

 

ー>私自身は微熱の為 PCR検査(陰性)をしたり、子供の級友やクラブメンバーに感染が出るなど、過去2年で最もコロナが近づいていると実感。しかし「2歳以上にマスクをさせろ」という厚生労働大臣の発言に無茶いうなと思う。

2歳以上のマスク着用「前向きに進めるべき」後藤厚生労働相 | 新型コロナウイルス | NHKニュース(2月4日)

開会の意義にモヤモヤしつつもフィギュアスケート羽生結弦選手にハマってしまい検索しまくる。

つまりまだ脳内ニュース枠の僅かしか占めていない。

 

2022年2月中旬

ロシアの情報局長が欧米諸国の「侵攻するやろ攻勢」に、「われわれの『侵攻』の年間予定を公表してほしい。それみて休暇計画するから」と皮肉る。ニュースで見たが表情は「もういい加減にしてくれよ」と半ギレな感じだった。

ロシア高官、「ウクライナ侵攻」報道をやゆ 16日に「戦争起きず」:時事ドットコム

アメリカの警戒と裏腹にウクライナ大統領は侵攻を否定し、やるやる詐欺なのかよくわからない緊張が続く。

「侵攻間近」の情報否定 ウクライナ大統領(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

ウクライナの東部ドネツク・ルガンスクの独立をロシアが承認。これで平和維持軍と称して侵攻と確信される。

ウクライナ東部 ロシアが一方的に国家の独立承認 なぜ…? | NHK | ウクライナ情勢(2月21日)

米国務長官、ロシア外相との会談中止-ウクライナ「侵攻」開始と認識 - Bloomberg(2月23日)

 

2月24日 ロシアがウクライナに侵攻する

ここからはニュースの時系列は減らし、自身の反応を多めに書き留めたい。

最初に感じたこと

これが21世紀に起こることなのか?国連はなんだったのか?アメリカは情報だけは正確だったけど無力だった。民主主義・資本主義が万能だと大勢が信じていた時代は一時だった。

冷戦時代よりもひどい状況ではないか?

色々うわーっと思った。

最初はニュースを逐一追いかけ、心を痛め、自分にできることは何かないかと考え、取り急ぎ寄付のリストを探してSNSでシェアした。(今すぐウクライナの人々を支援する方法 、UNCHR等)

次に感じたこと-同情と連帯の嵐、他の難民たちとの差に違和感

ウクライナへの同情、ゼレンスキー大統領の素晴らしいスピーチ、欧米の連帯、の嵐。その頃、在英ムスリム系団体によるインスタグラムの投稿を見た。サッカー選手がウクライナ国旗を羽織って連帯しているニュースに対し、「パレスチナへの連帯を示した時は『サッカーで政治活動はなしで』と言われた、と「欺瞞」の文字で写真を並べていた。

 
 
 
 
 
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同時にあからさまな差別を自然に口にする欧米メディアのコメンテーターが何人も取り上げられた。アフリカ人留学生がウクライナから逃げる列車の列でウクライナ警察に押し戻され、7時間駅で並んだという報道も見た。

「私たちみたいな青い瞳の金髪の人々が攻撃されるなんて」 ウクライナ報道に見える“人種差別” | イラクやシリアなら戦争が起きて当然なのか | クーリエ・ジャポン

 

その次に、オランダに住む友人の知り合いでベラルーシポーランド国境のシリア難民を取材している方のYoutubeを見た。

なんでも、EUがベラルーシに制裁を科した後、ベラルーシに入国できる観光ビザの広告が中東に大量に出回っているそうだ。ブローカーが介在し、観光ビザ1300ドルに諸々追加で4000ドル程度のパッケージになっているそうだ。

ベラルーシに到着してからは自力でタクシーで国境へ移動、ポーランド国境までの寒い森の中を歩かされ、国境が見えたところで特にベラルーシ側から支援はない。

ポーランド側は受け入れる気などないのにベラルーシEUへの嫌がらせで難民を押し付けようとしていると反発し、ポーランド側兵からも難民はひどい扱いを受けている。(難民が高圧ホースで弾き飛ばされる映像もあった。)

youtu.be

関連記事も発見↓

ポーランド:国境地帯での移民・難民援助を当局が妨害──MSFは撤退余儀なく | プレスリリース | 国境なき医師団

 

人間の本能として「自分と似た人間により同情する」のがあるにせよ、近年のESGだのダイバーシティだのインクルーシブだの、やっぱ綺麗ごとやね(というか、平和な状況でないといい人になれない)と思う。もちろん、人道的に見てロシアがやっていることはゆるされる事ではないし、戦火に追われた方々にできるだけ早く元の暮らしを取り戻してほしい、そもそも死んで欲しくない。しかし、それは、アフガニスタンでも、ソマリアでも、ガザでも、ウイグルでも、シリアでも同じように支援されてほしい。

 

というわけで、私はウクライナへの支援は圧倒的に流れが出来ていると思い、UNCHRに定期寄付をしてUNCHRの判断でバランスよく使ってもらうことにした。

それ以外にも、自分のスキルや情報が役に立つことがあれば、何かしていきたいとは思っている。

今日見つけた17歳2人が作った避難先マッチングサイト↓

ウクライナ避難民の懸け橋に 世界中の受け入れ先検索サイトを米名門大生2人が開設:東京新聞 TOKYO Web

仕組み・面で支援することは本当に大切だと思う。

国について

次に自分自身に引き寄せて考えたこと。ウクライナ人は「国に戻って戦う」「戦うのを辞めたら、ウクライナが無くなる」と士気高く戦っている。

一方、私は「日本が戦争になっても、どこででも生きていけるように英語を勉強しなさいよ」と子供に言った。

自分にとって国とは何か。

自分にとっては、自分が生まれ育ち、親しい人や家族が住み、そのまま話が通じる文化と母語を共有する人たち。桜や紅葉やきれいな川、青い空、おいしい食べ物がある風土。

ただ、「政府」や「国家」を守りたいとは思わない。

これは他国に比べて愛国教育を禁じられてきた戦後日本の教育の結果かもしれないし、自分自身が引っ越しが多かったからかもしれない。ただ、死んだら終わりという考えは変わらない。

「国のために戦う」人の割合、日本が最低? データが意味するもの(dragoner) - 個人 - Yahoo!ニュース

ウクライナから脱出して徴兵を逃れた男たちを苦しめる「罪の意識」と「恥じらい」 | 国のために戦うのか、家族と一緒に生き抜くのか | クーリエ・ジャポン

 

日本が今後どうあるべきかについても、もう少し考えてみたいが

今日はここまで(長文にお付き合いいただきありがとうございます)