コロナ 時系列での感染者数の推移とわたしの日常の変化
コロナがどんどん蔓延していく状況を書いていたイタリア在住の日本人の方のブログを見て、あ、このおかしな状況は書き留めて置きたいと思うようになった。
私は昨年転職して新しい環境に追いつくのに必死で、途中までそれどころでなかった。というか、まだコロナを自分ごととして捉えられていない(自粛はしているが危機感という意味で)中、世の中がどんどん非常事態になっていく。
その中で自分の優先順位や、価値観が揺さぶられていて、多分自分の考え方がBefore afterで変わるし、世の中の価値観も変わるのではないかと思い、忘れたくないなと思った次第です。あと、非常事態ならではのある意味滑稽なニュースもメモりたかった。
※感染者数は主にNHKのリンクから取っています。また、感染者数が倍になるまでの日数は、200->400->800くらいのざっくりした捉え方です。
12月 研修出張。大量の新しい情報・人間関係・生活リズムなど環境変化への対応に必死。
2019年12月31日、中国はWHOに対し、武漢市で「原因不明の」肺炎のクラスターが確認されたと報告。
2020年1月7日 新型コロナウイルスと判明
2020年1月16日 国内初の感染確認
武漢市から帰国した神奈川県の30代中国人男性から、新型コロナウイルスを検出した。
1月中旬 アメリカ出張。武漢のことは報道され始めていたかもしれないが、コロナの話題はなく、誰も気にしていなかった。
私は新職場での大量の情報を消化するのに必死。
1月23日
武漢市が、当日10時以降に武漢市外へ出る交通網(空港・鉄道)を一時停止すると発令。全国から武漢へ入る水・陸・空路の一時閉鎖も緊急通知。
ー>私 中国の対応に人権意識が違う国、人口1000万人の都市を閉じ込めるなんて民主主義国家ならありえないと感じた記憶。移動の自由を断ち、中の人は飢えないのか、など思った。
私は仕事でアップアップしている。
1月28日
会社から、中国本土及び香港から・への往来出張は避けるよう指示。
1月30日、WHOは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。
2月3日 毎日トップニュースで中国武漢とWHOの会見が流れるようになった。
2月5日 中国と友好都市協定を結ぶ北九州市や豊川市がマスクを中国に寄贈。
九州に住む友人が、飛行機に乗るリスクから大阪出張を会社が中止したと伝えてきて、大げさな、なぜ国内線で、と思う。
その友人を含むLINEグループには言わないでおこうと思いながらシンガポール出張にいった。中国からのフライトはシンガポールは停止しており、シンガポール市民はSARSで死者が出た経験からかなり危機意識が高く、タクシー運転手も従業員もマスクをしていた。
中国からの海外ツアーが禁止され、お、今年は京都の桜とか空いてるしチャンスじゃないか と思っていた。
2月6日頃
クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で集団感染が起きて連日クルーズ船内の感染者が報道される。
私は仕事でアップアップしている。
コロナは8割が軽症という報道。私もウィルスは春になったら無くなるだろうとインフルエンザ的に捉えていた。
60枚入りの徳用箱詰めマスクに8000円というニュースが流れたり
手作りマスクがメルカリに出品されたり、作り方がSNSに流れていて
えぇ~?と思う。マスクで感染は防げないと私はあまり気にしてない。(気遣い用に所持)
2月X日 ホテルでお客様を招いた業界イベントが行われる。受付のイベントスタッフがマスクをし、お客様にマスクを配布する(まだマスクがあった!)が
宴席なので、誰もマスクをせず、100名ほどで2時間ほど歓談が行われた。
私はそこで歓談したお客様の訪問アポをとり対応にアップアップしている。
2月13日 国内初の死者
神奈川県在住の80代女性が死亡。国内初の死亡者となった。中国との明確な接点はなく、国内での市中感染が懸念される事態になった。
2月16日 国内感染者数(クルーズ船除く)59人
2月20日頃?
マスクをして一泊の東京出張に行く。空港に向かうバスで乗客が全員マスクをしていた。この翌週くらいに国内出張が禁止となる。
2月21日 - 日本での感染者が100人を超え109人(倍になるまでの日数 5日)
イタリアのロンバルディア州で16名のクラスタ感染が確認され、そこからヨーロッパの感染拡大の報道が増える。
2月下旬 コロナで新規営業訪問を断られるケースもちらほら出てくる。
お客様にマスクをして訪問するようになる。
町中でドラッグストアに並ぶ列(マスク・トイレットペーパー)をよく見かける。
2月22日 一泊でスキー旅行に行く。暖冬だがなんとか滑れて子どもたち喜ぶ。
2月25日 会社のセミナーがオンラインに切り替えとなる。
2月27日 いまから数字を達成していくぞー!というエイエイオー的な社内イベント。
丸一日会議室にこもるチームミーティング、皆でまずいかな?と冗談をいいつつ、
1日3件客先回ってこい とハッパをかけられる。
2月27日 国内感染者数 214人(倍になるまでの日数 6日)
その夜、安倍首相による春休み明け4月9日までの一斉休校要請。この状況でお客さん新規でどうやって回るねん、と仕事の不安いっぱいになる。
2月27日 高島屋、国内10店の営業時間短縮 従業員1000人在宅勤務に
2月28日 ディズニーランドとUSJが休園を発表
会社が日本の社員に在宅勤務推奨の通達を出す。
学校が学童保育に行っていない児童も春休み前までは午前中預かってくれることになり、次男は午前中学校に行き、もたせたお弁当を食べて帰宅。
古い企業に勤める旦那が週1回在宅勤務週1休みを取ってくれるとのことで、私はまだ出社していた。
私は仕事のことばかり頭にあった。
長男は放置。問題集を渡しただけ、空き時間はサッカーをしにいっていた。
3月1日 ご近所さんがトイレットペーパーが手に入らないので譲ってあげた。
業界の春の大きなイベントが軒並みオンライン実施に切り替えられる。
日中は仕事に没頭、夕食の時間に感染者数のニュースを見るのが日課となる。
県別の感染者数レポートで最後まで感染者ゼロで残る岡山・鹿児島・鳥取・島根・岩手などに「飛んで埼玉よりも田舎があるじゃないか」と、ちょっとほっこりする。(4月18日現在岩手のみ感染なしに・・)
NHKが感染防止として「ミングる」という英語のMingle(仲良くなる的意味)をもじった言葉を使うが一瞬で消え去り、その後「みっつの密」という用語キャンペーンが張られる。
百貨店、大人気のレストランもガラガラでランチが選び放題だが経営が心配。
会社が日本・韓国・台湾の社員に海外出張禁止の指示。
3月6日 国内感染者数 417人(倍になるまでの日数 8日)
3月7日 ニューヨーク州が非常事態宣言(その時点でのNY市の感染者数12人)
3月9日 食べた牡蠣のせいか、下痢と発熱。近所の医院に行くが、コロナ対応で隔離して2階で診察される。
夫にはこの状況で都会で外食したことを責められる。また、お客様のアポを1件延期、1件先輩に代打してもらうことになり、
このご時世に発熱することの周囲への影響を自覚し反省。
その翌日3月10日にイタリアが全土のロックダウンを開始。
そのころ 夫の会社がマスクして出社指示を出すが手に入らないため難儀する。
3月12日 ギリシャのオリンピアで聖火の採火式が中継され、NHKの盛り上げ方に無理を感じる。
会社が全世界の社員に在宅勤務推奨の指示を出す。
つづいてヨーロッパからのフライトも制限。
前後して大多数の国が日本や他国からのフライト制限または到着後隔離を発表する。
東京で桜が開花
3月15日 国内感染者数 818人(倍になるまでの日数9日)
3月19日 冒頭にあげたイタリアの医療崩壊のブログを拝見し、うつさない為に家にいることの大切さが腑に落ちる。
3月20日 アメリカ国務省は、全国民に海外渡航をせぬよう促す警告をレベル3から最高レベルの4に引き上げた。(これまでレベル4の国:シリア、イラン、イエメン、北朝鮮)
3月20日 国内感染者数が1015人と1000人を超える。
3月21日-23日 連休 ぽかぽか陽気。
関西の桜も開花
3月23日 会社指示が在宅勤務推奨から、在宅勤務が指示になる。
「お元気で~」とか「オンライン飲み会やろうー」とか言葉を交わしながらオフィスをあとにする。
仕事は全くかわりない。在宅勤務しつつアップアップしている。
3月24日 オリンピックの延期が決定される
ー>2月はじめインフルエンザ並みの認識だった私、延期はあったりまえやろう と思うようになっている。
3月24日 豊川市が中国に送ったマスクを返してと発表し、大量に送ってもらえることに
3月25日 小池知事が緊急記者会見。感染爆発 オーバーシュートの一歩手前 ロックダウンを避けたい と警告する。ここから百合子、俄然存在感を増す。
緊急事態宣言を出すのか、休業補償は、という話題がニュースやネットで連日取りざたされる。
このあたりから、在宅勤務が一気に巷に広まる。
夫も完全在宅勤務となり、家族4人全員が一日中家にいる生活に・・・
3月28日 国内感染者数 1725人(倍になるまでの日数 13日)
在宅勤務、一人暮らしの同僚、人と会えないことから、週一回30分雑談しようと誘われる。Welcomeです!
3月29日 志村けんさんがコロナ感染、死亡 一気に身近に感じる人激増
3月31日 鳥取型オフィスシステムが話題になる。
3月31日 遺書を書いたという知り合いのSNS投稿を見る。
そっか、そういうことも考えなければなのか。銀行の暗証番号とか管理しているのは私なので、そういうリストもいるかもしれない。
4月1日 安倍首相が布マスク2枚を全家庭に配布すると発表、ずっこける
4月2日 地元自治体がGWまでの休校延長指示。
子供の塾はZOOMに切り替わる。ZOOMの安全性が問題となるニュースが流れる。
誰にも会えないならオンライン飲み会だ!と海外のママ友と久しぶりに語り合う。
4月4日 国内感染者数 3496人(倍になるまでの日 8日)
4月7日 緊急事態宣言が7都道府県に出される。全面休業した百貨店4社の社長、国に呼び出されて叱責される(気の毒)
4月11日 国内感染者数 6898人(倍になるまでの日 7日)
4月14日 大阪府が医療用現場で防護服が不足しているため雨合羽の寄付を募集
これを書いている4月18日夜現在
国内感染者数 1万311人
・・時系列で書いた感想。
ここ2ヶ月くらい同じようなニュースをずっと見てきていて、生活にもあまり変化はなかった。ただ、ひたひたと感染者が周りに増えてきているような報道、
死者が増える報道、命を守る為に家にいろという報道と、
一方であまり変わりない仕事に忙殺される平日の感覚があまりにかけ離れていて
あれ?私、仕事に追われているうちにあっという間に死んだらどうしよう?
とか、
人間死を意識したとたんにやりたいことがわかるっていうけど、その感覚すらまだない?
と、私の鈍感力に呆れている。
しかし仕事はしなければならないし(本当にそうなのか?)
足元を振り返る時間もない(本当にそうなのか?)
自分ごととして本当に意識するのは、かかった時なのか。
それって愚かなような気もするが。こうして不穏な空気の日常が過ぎていくのだろうか・・・
オチなしで失礼しました。また心情を整理していきます。