【ネタバレあり】ノマドランド感想
GWでカレンダー通りなら働いている日なのですが、
開店休業状態なので午後から店じまいして映画を観に行きました。
(平日の郊外ミニシアターは優雅な高齢者層ばかりでしたよ)
ノマドランド
ちきりんが「これからの30年をどう生きたいか」を考えさせられた
と書いていた一言だけがきっかけです。
夫を失い、住んでいた炭鉱の町も閉鎖され家を失ったた高齢(60手前かな・・)の女性がキャンピングカーに乗り、季節労働者としてAmazon倉庫やキャンプ場清掃などの肉体労働をしながら、同じようなノマド(多くが高齢)や肉親との交流が描かれています。
結論からいうと、共感できず終わりました。
・映像は美しい
・演技も素晴らしい
アカデミー賞やベネチア映画祭の金獅子賞などを総ナメにしたそうですので私の感度が低いのでしょうきっと。
(ポリティカル・コレクトネスなご時世でセクシーとか歴史的英雄とか出しにくくなっちゃったからもあるのかな・・)
けど、
なぜ、望めば裕福な姉の申し出に乗り、住居に不自由せず暮らせそうなのに
姉に車の修理代20万円ほどを借りてまで、トイレの処置や駐車場所にも困る車で暮らし、季節労働の不安定な暮らしを続けるのか。
そしてアメリカには高齢のノマド達が一定数実在する(映画の脇役はすべて実在するノマド達)。
ちきりんは「これから30年、毎日孫の相手をしながら何不自由なく暮らすなんて退屈だから、厳しい環境でも自由を選ぶのかも」と書いていました。
自由はほしいけれど私は家で眠りたい。60-70代で肉体労働はつらい。(今もだ)
かといって閉鎖されたコミュニティで日がな一日代り映えしない人と話すとかはツライ。
というわけで、私は中庸を目指そうと思いましたです・・・
以下は余談。
最初Amazon物流倉庫での仕事が出てきて、「ああこないだ読んだ『メイドの手帖』に近い最低賃金(9ドルとか)の仕事か。と思ったら違いました。
Amazonは時給15ドル~で、いまコロナで2ドル上げてるそうです。
アメリカへ行ったMIYUKIブログ〜Amazon倉庫のリアルな仕事事情〜 | Wizm!(ワイズム)
本日時点の募集は(~18.8ドル)↓
Amazon.com Jobs and Careers | Indeed.com
Housekeeperは場所によるけれど12ドル~13ドルくらいの模様。↓
Housekeeper Salary in United States
とはいえ、これまで時給24ドルくらいで働けていた物流倉庫の労働者の時給をAmazon倉庫ができることで引き下げる状況になっているそうで
アマゾンの時給15ドルの仕事、中間層に上がる従来の道閉ざす - Bloomberg
その流れで労働組合結成の声が上がり、それを抑える為にAmazonが時給を上げた背景もあるようです。
Amazon従業員、労組結成を否決 組合側は異議: 日本経済新聞
今日はここまで~。